スタッフ研修R5年7月「熱中症Q&A」

R5年7月は障がいをお持ちの方の熱中症 Q&Aについて学びました。

 

熱中症とは高温多湿な環境に長時間いることで体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態です。

子どもやお年寄りとともに、より熱中症に注意が必要なのが障がいをお持ちの方です。

 

<症状>

・めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り、気分が悪い

・頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感、いつもと様子が違う など

重症になると…

 返事がおかしい、意識消失、けいれん、からだが熱い など

 最悪の場合、死に至ることもあります。

 

<予防策>

・日傘、帽子の着用…直射日光を避けることが大切。可能なら帽子と日傘を併用する

・日傘の利用、こまめな休憩…日陰を選んで歩いたり、日陰でこまめな休憩をとって無理しない

・水分、塩分補給…水分だけでなく塩飴やスポーツドリンクなどで汗で失われた塩分も一緒に補給する

・体を冷やす…濡らしたタオルや冷却シートなど冷却グッズなどを利用して、体を直接冷やす

 

Q.外出の前日と当日の朝にできることは?

A.前日は十分な睡眠をとる

  当日の朝は朝食と水分をしっかり摂り、体温を測り体調を確認する

 

Q.外出前に調べておくことは?

A.外出のルート上で日陰になる場所、ミストゾーン、障がい者用トイレ、エレベーターなどがどこにあるか調べておく

 競技場などでは医務室の場所も確認しておく

 

Q.服装の注意点は?

A.汗で濡れた服を着続けていると、通気性が悪くなり体温が下がりにくくなる。

吸湿性・速乾性のある素材でできた下着やウェアの着用がのぞましい

 

熱中症にならないために…

障がいの中には、汗をかけない・体温調節ができないなどもある。

のどが渇いても気づかない・自分で水分がとれない・汗をふけないため体温が下がりにくい場合もある。

介助者やまわりの人は体調の変化に気をつけ、早めの水分補給などの声かけをしましょう。

 

熱中症が疑われたら…

・涼しい場所へ…エアコンが効いた室内や風通しのよい日陰など涼しい場所へ避難させる

・からだを冷やす…衣服をゆるめて、冷たいタオルや保冷剤で両側の首筋やわき、足の付け根など冷やす

うちわや扇子などで風を起こす

・水分補給…水分・塩分、経口補水液など補給する

 

自力で水が飲めない、意識がない場合はすぐに救急車を呼ぶ!

 

 

 

(研修まとめ)

熱中症といっても、症状が様々であることが今回の研修でわかりました。

当日の配慮はもちろんですが、前日から体調の管理、服装の配慮、帽子や水筒の準備(なければ買う場所は

あるか、小銭の用意など)も大切であると実感しました。

 

障がいのある方や高齢の方、小さい子は特に周りの大人や引率者が配慮して声を掛け合い対策をとること

が望ましいと思います。

少しでも体調が良くない場合は、無理をせずに涼しい場所で首や頭を冷やして、休むことをしていき、

ひどい場合は救急車を呼ぶのも視野に入れるべきだと感じました。