スタッフ研修R5年5月「糖尿病の間食選び」

R5年5月は糖尿病の間食選びについて学びました。

 

糖尿病とは、血糖値が慢性的に高くなる病気のことです。

血糖値が高い状態が続くと全身の血管に障害が起こるようになり、重症化すると失明・腎不全・足の切断などQOL(生活の質)を大きく低減させるような合併症や心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こすことがあります。

日本では1000万人ほどが罹患していると推定されており、注意すべき病気のひとつです。

 

糖質とは、炭水化物から食物繊維を引いたもので、血糖値を上げる唯一の栄養素です。

特に砂糖や果物などの甘いものに多く含まれる「単純糖質」は急激な血糖上昇の原因となるため注意が必要です。

糖尿病の食事療法では食べてはいけない食品はありませんが、適量をルールを守りながら食事するよう意識しましょう。

 

間食をする際のルール

糖尿病の食事療法では間食することは血糖値をコントロールしにくくなるためできれば控えたいものですが、我慢することでストレスがかかるようなら、次の3つのルールを守って食べるようにしましょう。

 

①毎日食べない(習慣化しない)

 曜日を決めたり、食べた日をメモしたりして無意識に毎日食べないようにする

 

②何をどれだけ食べるかを意識する

 市販のお菓子を選ぶときはどんな材料でできているのか確認する習慣を!

 パッケージの成分表示を確認し、エネルギー量や糖質量、脂肪量をチェック!

 原材料は多く使われているものから記載されているので、砂糖が最初に書かれている場合は量を控えましょう

 間食は1日1回160kcal以内に抑えましょう

 

③運動とセットにする

 間食&運動をセットにし、間食をしたらその分運動をしてエネルギーを消費しましょう

 

間食におすすめの食品

 ビタミン・食物繊維・タンパク質を含む食品です。

 いずれも食べすぎには要注意。飲み物はお茶や砂糖を入れないコーヒーや紅茶などにしましょう

 

間食をする際にタンパク質を一緒に摂ると血糖値の上昇・低下が緩やかになり、腹持ちも良くなります。

・果物、イモ類

・ナッツ類

・乳製品(無糖または低糖ヨーグルト・チーズ)

・ゆで卵

 

(研修まとめ)

普段何気なくしている食事ですが、糖尿病の人はルールや量を守って生活しているんだと知る機会になりました。

「習慣化しない、どれだけ食べるか意識する、運動とセットにする」これは常にメモしたり表にするなど管理が大切ですし、障害のある人や高齢の方はサポートしてくれる人を近くに、一緒に支えてもらうことも大事なのではと思いました。