R5年1月は高齢者の自粛生活での注意点について学びました。
感染症の拡大を防ぐため、不要不急の外出を控えるよう国や自治体から要請が行われました。
そのため、高齢者にとってはずっと家に閉じこもり、一日中テレビを見てぼーっとしていたり、
食事もたまに抜いてしまう、誰かと話すことも少なくなった、などの「生活不活発」により、
フレイル(虚弱)が進みます。
フレイルが進むと心と身体、脳の機能が低下していきます。
身体の回復力や抵抗力が低下し、疲れやすくなります。
予防策
①適度な運動…自宅内での軽い運動、屋外での散歩など
・座っている時間を少なくし、立ったり歩いたりする時間を増やすことも大切。
自宅の片付けや掃除も結構な運動量になります。
・筋肉を維持するためにラジオ体操やスクワットなど足腰の筋肉を強くするレジスタンス運動や
室内の階段の上り下りも有効。
・天気が良ければ散歩もお勧め。ただし人混みは避けましょう。
②栄養バランスの良い食事
低栄養を予防し、免疫力を低下させないために多様性に富んだ食事を三食欠かさず食べることを
意識する。
筋肉を作る大切な栄養素であるタンパク質をしっかり摂ることが大切。
また、毎食後、寝る前に歯磨きをし、口腔内を清潔にする。
毎日おしゃべりすることで口周りの筋肉を保つことも出来ます。
③心の健康(メンタルヘルス)
・電話やメール、テレビ電話やSNSなどを使って家族や友人と連絡を取り、気持ちを言葉にして
共有することが大切。
安心できる人とつながることは心の安定につながり、孤独を防ぎます。
・情報に振り回されないよう、時にはテレビを消したり、スマートフォンの電源を落とすことも
不安解消になります。
④質の良い睡眠
ストレスを最小限にし社会生活に支障を及ばさないためにも、睡眠のコントロールは重要。
睡眠には心身の回復を図る働きがあり、毎日の健康を保つための大切な時間です。
(研修まとめ)
自粛生活が長引く中で注意すべきは人と触れ合うことが減り、異常に周りが気付けないという
点、また何かあった時に助けを求められない、家の中で孤立してしまうという点です。
また、自粛生活に限らず、普段から身内、友人、市の包括センターなどと連絡をこまめに
取り合うことで、こもりがちになりやすい環境を作らないというのが重要だと思います。
一人で体を動かすのは大変なので、誰かと一緒に散歩に行く、家で誰かと体を動かすなど、
高齢者の方自身が「誰かとつながる」意識を持ちながら日々の生活を送るというのが大事だと
思います。