スタッフ研修R4年8月「嚥下障害における食事の工夫」

R4年8月は嚥下障害における食事の工夫について学びました。

 

加齢や病気、治療の影響などで飲み込む力が低下し、のどに食べ物が詰まりやすくなる、食べている時にむせるなどの症状が起きることがある。

飲み込む力が低下することで肺炎や窒息につながり、命の危険にさらされてしまうこともあり注意が必要となる。

 

食べ物や飲み物の工夫によって危険を回避する

飲み込みにくいもの→固くて噛みにくいもの、そぼろやひじきのような細かい食材

          パンやイモ類など水分が少なくパサパサしているもの

調理の工夫

・固いものはやわらかく調理することで食べやすくなる。圧力鍋を活用する

・細かく刻んだ食材は上にあんをかけることでまとまり、飲む込みやすくなる

・水分もむせやすく誤嚥の危険があるため、市販のとろみ剤を混ぜると飲みやすくなる

・市販の嚥下調整食の活用は効率的に栄養が取れるので、自宅での調理との合間に活用するのもよい

 

 

(研修まとめ)

 まず、その方がどの位の飲み込める力があるか事前に把握できるなら把握する必要がある。

 その上でその方の様子をしっかり見ながら、食べやすいもの、飲み込みやすいものなどの工夫を取り入

 れるべきだと思います。

 小さければいいのか、とろみをつけた方がいいのか、どの程度のやわらかさが適切か見極めていくこと

 が重要だと思います。

 

 常に人は変化します。「前は食べられたから」という固定概念は外し、「目の前の人の様子」を常に観

 察することが大切であると気づきました。