スタッフ研修R4年5月「脳梗塞の基礎知識」

R4年5月は脳梗塞の基礎知識について学びました。

 

「脳梗塞」とは何らかの原因で脳の血管が狭くなったり、つまったりして血液がいかなくなって、脳が壊死してしまう病気です。

片方の手足の麻痺やしびれ、呂律が回らない、言葉が出てこない、視野が欠ける、めまい、意識障害など様々な症状が突然出現し後遺症として残ったりします。

また、寝たきり原因疾患の第一位であり、発症を予防するとともに早い段階からリハビリテーションによる日常生活動作の向上や社会復帰が重要です。

 

<症状>

・片麻痺…体の左右どちらかの手足に麻痺が起こる。顔面の左右に麻痺を伴うこともある

・感覚麻痺…触っている感覚が鈍くなったり、わからなくなったり、痺れたりする。

      逆に痛みを強く感じることもある

・構音障害舌、唇、喉など話すことに関わる筋肉に麻痺が起こり、上手く話せなくなる

・意識障害…突然意識がなくなることがある

・視野障害…物が二重に見える「複視」、視野の左右どちらかが見えなくなる「半盲」、

      部分的に見えなくなる「視野欠損」が起こることもある

・運動失調…姿勢を保ったり、滑らかに動く為の調整をしたりすることが出来なくなり、

      ふらふらして立つことが出来なくなる

 

<後遺症>

・運動障害…麻痺が出ると手や足が動かしにくくなり、歩けなくなったり、持っているものを

      落としたり、日常的に行っていた簡単な動きに支障が出る

痙筋肉が緊張しすぎて勝手に動いたりすることもある

・嚥下障害…運動障害や感覚障害により、食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくな

      飲み物や食べ物が気管に入ってしまう「誤嚥」を起こし、誤嚥性肺炎のリスクが高くなる

・排泄障害…排尿をコントロールする神経が障害されることで起こる

      排尿の感覚が短くなる「頻尿」やトイレに間に合わず漏らしてしまう「切迫性尿失禁」が

      ある             

 

・高次脳機能障害…脳の損傷によって注意力や記憶力、感情のコントロールなどの能力に問題が生じる

         そのため外見からはわかりにくく、「見えない障害、隠れた障害」などと言われ、

         周囲の理解を得にくく、社会復帰に影響を及ぼす

◎失語…相手の話す言葉が理解できず、話の内容が支離滅裂になる「感覚性失語」、相手の話す言葉は

    理解できるが、自分の話したいことをうまく言葉にできなくなる「運動性失語」

 ◎失行…お茶を入れる、財布の開閉など慣れているはずの道具の使い方や手順がわからなくなる、

     できなくなる

 ◎失認…目には見えているのに、見たものを何であるかを理解できない

・うつ病…病気になったことや後遺症に対するショック、脳の前頭葉部分の損傷により感情のコントロー

     ルをできなくなり、うつ病につながる。

・認知症

 

(研修まとめ)

 訪問介護士としては、利用者様の体調の変化などを留意しながら仕事をしていくことが大切である。

訪問時に利用者様と話す時、話している言葉でしゃべりづらさ、舌がもつれる、言葉が出てこない、

トイレなどの歩き方、ふらつきなどの症状が出現した場合は一刻を争う症状のため、すぐに対応が

必要であると思います。医療機関に受診する重要な病気だと学びました。