R3年8月は、R1年7月「高齢者の熱中症対策」をおさらいし、コロナ禍における注意点を学びました。
コロナ禍で感染予防のためマスク着用が日常となり、高齢者にとって例年以上に熱中症対策が求められます。
熱中症の発症には気温などの環境条件だけでなく、体調や暑さに対する慣れが影響する。
暑い環境で運動や作業を始めてから3~4日たたないと体温調節がうまくできない。
気温がそれほど高くない日でも、湿度が高かったり風の弱い日や季節の変わり目は注意が必要。
特に高齢者は温湿度に関する感覚が弱いため室内でも注意。
喉が渇いていなくても、1日あたり1.2リットルを目安に水分補給を心掛ける。塩分補給も忘れずに。
・マスク着用での注意点
マスクを着用していない場合と比べると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度の上昇など体の負担大。
口の渇きを感じにくくなり、水分補給が不十分になりがちで気づかぬうちに脱水がすすむ恐れがある。
強い負荷の作業や激しい運動は避けること。
屋外で他の人と2メートル以上の距離が確保できるならマスクをはずすようにする。
外出は暑い日や時間帯を避け、涼しい服装を心掛ける。
・エアコンの活用
熱中症は室内や夜間でもなる。すだれやカーテンで直射日光をさえぎったり、十分な換気をして必要に
応じてエアコンや扇風機を使用し、部屋に熱がこもらないように心掛ける。
室内には温湿度計を置いて室内の温度や湿度を調整することも大切。
感染症予防のため、換気扇や窓を開け、常に換気を確保しつつ室温が28度以下になるよう、こまめに
設定する。
エアコンや扇風機は体に直接あたらないように向きを調節する。
これらが使えない場合は、シャワーや冷たいタオルでも身体を冷やす効果あり。
・日頃からの健康管理
コロナ禍での「新しい生活様式」では定時の体温測定、健康チェックを心掛けている人も多い。
平熱を知っていることで、発熱に早く気づき熱中症予防にも有効。
暑くなり始めの時期から適度な運動を取り入れ、暑さに備えた体づくりも大切。
(研修まとめ)
熱中症対策は難しく、日頃サービスで入室時には必ずお話しをし、水分補給をすすめていますが、普段家に居る利用者様にはあまり真剣に聞いてもらえません。
定期的に病院に通院されている方は病院でも説明を受けているのか自分ですすんで予防されています。
やはり啓蒙することが一番大事なのではと思います。
訪問中に激しい口の渇き、めまい、立ちくらみ、吐き気、頭痛といった熱中症状が見受けられたら、
持病のせいだと思わないことが重要だと思います。