R3年6月は、発達障害のある息子と歩む母親の葛藤と心情の変化について学びました。
自閉症スペクトラム症(ASD)は「発達障害」の一つ。
代表的な症状は、「コミュニケーション力、社会性、想像力(こだわり行動)に障害があり、感覚過敏なども見られる」とされる。
初めて違和感を覚えたのは息子が2歳の時のこと。
地域の子育てひろばに息子を連れて行った時だった。
ドアの開け閉めを繰り返し、周囲の子どもに興味を示さない。
翌年の3歳児健診で「要観察」と告げられた。
幼稚園に通い始めてからも同じ行動が見受けられ、周囲からも受診を勧められたが、
なかなか行動に移せなかった。
「障害」の二文字がただただ重く感じられて、息子の将来に不安を感じ涙が止まらなかった。
ある夜、隣の部屋で遊んでいた息子がやって来て、うつむく母の顔をのぞき込んだ。
屈託のない息子の笑顔を見てハッとした。
「どうしたの?」と心配してくれているようであり、「元気を出して」と励ましてくれているようにも感じられた。
つらいのは息子で、親として私は何をしているんだと思った。
6か月後、息子は「自閉性障害(多動症状を伴う)」と診断された。
母はとにかく前に進むしかない。障がいがあるから不幸なんだとは思わないと考えるようになりました。
今では18歳になった息子。和太鼓の練習に打ち込む姿を見守る母は「息子が興味を持ったことはできる限り応援してきました。私はこの子の“ファン第一号”です」と語ってくれた。
(研修まとめ)
「障がいがあることは不幸ではない」
こう捉えられるまでにどれほどの時間がかかったのだろう、簡単なことでもないし、他人がとやかく
言うことでもないが、いつも笑顔が一番だと思う。
そして、何かに夢中になれることを見つけ出し、実行することでこの言葉が生まれたのだと思う。
お互いを認め合う社会を築くために少しでも支援していけたらと思います。