R2年8月は廃用症候群について学びました。
廃用症候群とは
病気やケガなどの治療のため、長期間にわたって安静状態を継続することにより、
身体能力の大幅な低下や精神状態に悪影響をもたらす症状のこと。
廃用症候群の進行は速く、特に高齢者はその現象が顕著である。
一週間寝たままの状態を続けると、10~15%程度の筋力低下が見られることもある。
さらに気分的な落ち込むが顕著に現れて、うつ状態になったり、前向きにか取り組むやる気が減退したりと、精神的な機能低下も見られる。
《症状》
・運動器障害…筋萎縮、関節拘縮、骨委縮など
・循環・呼吸器障害…誤嚥性肺炎、心機能低下、血栓塞栓症など
・自律神経・精神障害…うつ状態、せん妄、見当識障害など
《原因》
・過度の安静状態
自力で動いたり歩いたりできるうちから、車いすやおむつを使用すると、身体を
動かす機会が減り、身体機能が低下する。
・関節の痛みや動きの鈍り
高齢者になると関節などに痛みが生じることが増え、動くことが億劫になり、買
い物や散歩などに出かける機会が減少する。
安静状態が続くと、関節の動きが鈍くなったり、思うように動けないことから外
出を嫌がるようになり、身体能力の衰えが生じる。
身体的な面だけではなく、精神的、心理的、社会的なことから起こりうる廃用症候群もあります。
①精神的心理的障害…認知症、うつ
②心肺機能低下…心不全、肺疾患
③環境…閉じこもり
④在宅酸素また麻痺などでの心理的ストレス
《予防法》
①リハビリテーション(理学療法士による)…筋萎縮、関節拘縮
②褥瘡…体位変換、皮膚の清潔維持、栄養の改善
③起立性低血圧…立位訓練、脱水や降圧剤の過剰投与の注意
④認知症…作業、レクリエーション療法、社会的孤立の予防
⑤尿失禁…ポータブルトイレの設置、声かけでの排泄介助
⑥便秘…適度な運動、飲水、食物繊維の摂取
(研修まとめ)
廃用症候群は普通に生活している方が急に病気(熱発など)、骨折(ケガ)にて、高齢者の方が長期間安静寝
たきり状態になると、廃用症候群を発症し、身体の能力低下、筋力低下による症状が出現しないために
も、利用者様に動かすことが大切である、本人のやる気を引き出すことが大切だと学びました。
最近ではコロナによって高齢者の方が外出も少なくなり、筋力低下になったことにより転倒し、長期入
院となり生活リズムが変わることとなり、廃用症候群を引き起こさないためにも、利用者様へ早く身体
を動かすことを促すことが大事であると学びました。