スタッフ研修R2年2月「おとしよりが倒れた」

 R2年2月はおとしよりが倒れた時にどう対処すればよいか学びました。

 

 「意識がない」「動けない」「苦しがっている」「痛がっている」

  こんな時、何をしたらいいのか?

 

倒れた時の応急手当

 直ちに医師や救急車を呼ぶ。

  救急車が到着するまでの間に症状をそれ以上悪化させず、生命を維持させるために応急処置を

  行う。

 

①意識はあるか?

  肩を軽くたたき、耳もとで声をかける

   目を覚まさない

   手の甲をつねっても無反応 → 危険な状態!!

②呼吸をしているか?

  鼻や口にほおを近づけて息を感じるかどうか調べる

   胸の上下運動を確認する

   呼吸停止状態 → 直ちに人工呼吸を行う!

③脈があるか?

  手首の動脈、首の頸動脈に指を当てて調べる

  脈が触れない → 心臓停止状態 → 直ちに心マッサージ

④顔色はどうか?

  青白い顔 → 外傷、骨折、やけど、ショック状態、チアノーゼ(唇や爪が暗紫色)

  赤い顔  → 脳卒中や頭のけがなど脳疾患の疑い

 

・普段から血圧の高い人

・動脈硬化のある人    → 脳卒中の疑い

・心臓病のある人 

 

 ①脳出血 → 強い頭痛、嘔吐、けいれん

 ②くも膜下出血 → 意識障害 → 半身まひ、呼吸困難、うまく喋れない

  脳梗塞            いびき → 昏睡状態

 

・不整脈

・心臓病  → 心臓発作

 

 ①心筋梗塞 → 激しい胸痛、息苦しさ、脂汗、吐き気、嘔吐、

         30分~数時間つづく  

 

・糖尿病 →・ 糖尿病性昏睡 …… 高血糖状態!

        食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、脱水

        傾眠 → 昏睡へ

       低血糖性昏睡 …… 低血糖状態!

        空腹感、脱力感、動悸、冷や汗、手指のふるえ    けいれん、意識障害

  

 

 

※頭を打った時

  おとしよりは血管がもろくなっているので、血管が破れじわじわと出血してきて、硬膜下血種を

  作ることがあります。

  その日は何ともなくても、数日後、数か月後に障害が出る場合がある

  頭痛、吐き気、半身まひ、けいれん、言動がおかしいなどの症状があれば病院へ

 

 

(研修まとめ)

 「冷静さを保つこと」です。落ち着いて適切な対応をすることが最も大切です。

  ①まず冷静になり「落ち着け」と自分に言い聞かせる

  ②むやみに触れず、衣服などを緩めて楽にさせる

  ③すぐに119番に連絡して、救急車を呼ぶ

  ④症状を伝えて、救急隊員の指示を受ける

  まずは一命をとりとめることが第一優先です。

  焦ったり、余計なことを考えたりせず、落ち着いて119番に連絡する。