スタッフ研修R1年7月「高齢者の熱中症対策」

 

R17月は「高齢者の熱中症対策」を学びました。

 

 

 

熱中症は湿度や温度の高い環境で体内の水分や塩分のバランスが崩れ、発汗や血液による

 

体温調節ができなくなることで起こります。

 

 

 

《症状》

 

軽 症

 

熱けいれん    ・足、腕、腹部の筋肉のまひ

                      (足がつる等)

熱失神    ・めまい 立ちくらみ

 中等症

熱疲労    ・激しい喉の渇き  ・頭痛 

                   ・吐き気                  ・めまい

                     ・気を失う             ・脱力感

 重 症

※危険

 救急車を

  呼ぶ

熱射病    ・意識障害

                     (応答がおかしい、無反応)

       ・発汗停止  ・手足が震える

       ・身体がひきつる  

                     ・手足が動かない  

       ・気を失う

 

    

 

 熱中症の初期は風邪の症状と区別がつきにくいが、夏の暑い時期はまず、熱中症を疑うこと。

 

 65歳以上の女性の発症率が著しく高く、室内での発症リスクも高い。

 

 季節の変わり目で暑くなる日、熱帯夜の翌日などは要注意。

 

 

 

 

 

人間の体には寒さを感じる温度センサーは皮膚の表面に数多くあるが、暑さを感じるセンサーは皮膚の深くにあり、数も少ない。

 

そのため、人は寒さには敏感でも暑さは感じにくい。

 

高齢になるとこれらの温度センサーの数が減少し、より暑さ寒さを感じにくくなっている。

 

また自律神経の機能低下により、汗をかきにくくなっている。

 

心臓や血管の機能が弱まり、血管の収縮機能が低下する。したがって、高齢になると体温調整がうまくできなくなる。

 

血液中の水分量を感じる脳の神経も鈍くなり、喉が渇いても水を飲まないことが多くなり、脱水症状を起こしやすくなる。

 

ちょっとした脱水でも、熱中症になりやすく、重症化するので細心の注意が必要である。

 

 

 

高齢者のための熱中症予防指針

 

気温       区分        注意事項

31℃以上     危  険    空調のある部屋へ

28~31℃    厳重警戒     外出は避ける

25~28℃    警  戒     炎天下を避る

25℃未満     注  意     作業事は十分な

                    休息をとる

 

 

 

熱中症は室内でも起こるので、各部屋に温度計を置くこと。

 

28℃を超えたら扇風機や冷房をつけるようにする。

 

水分補給はこまめに。汗をかいていないようなら、短い周期でも一口でも二口でも口の中を潤す程度に飲む。温かいお茶でもよい。

 

塩分は特に大汗をかかなければ、食事を三食とれていれば十分。

 

夜中にトイレに起きた時は必ず水分を飲む。

 

汗をかきやすい体にすることも大切なので訓練が有効。

 

 

 

 

 

毎年、猛暑が続くと熱中症のニュースを聞きます。

 

若者にも高齢者にも起こりうる熱中症です。いろいろな予防策を学びました。

 

 ・水分摂取(脱水症状の予防)

 

 ・発汗も大事であること(汗をかく訓練)

 

 ・湿度、温度等の調節(室内でも温度管理が大事であること)

 

 ・基礎代謝も大事であること

 

また、高齢者になると体感温度にもそれぞれ差が出ることもあります。

知識として、頭の中に入れておき、対応が出来るようにすることは大切だと思います。