10月は「日本介護福祉士会倫理綱領、職業倫理」について勉強しました。
ホームヘルパーも他の専門職と同様に倫理綱領をもつことが必要です。
倫理綱領とは、専門職としての行動規範を定めたものです。
前文(ノーマライゼーションの実現を目指した介護福祉士の基本的な姿勢)
介護福祉ニーズを有するすべての人々が、住み慣れた地域において安心して老いることができ、そして暮らし続けていくことのできる社会の実現を願っています。
第1項:利用者本位、自立支援
利用者の自己決定を何よりも尊重する(介護福祉士は利用者の生活を支援する立場であり、利用者の自己決定を待つことが大切である)。介護福祉士は利用者の生活形態は様々であることを念頭において、利用者のニーズに合わせた介護を提供する。そのためには、一人一人のアセスメントを適切に行い、介護計画(個別サービス計画)を作成するなど、介護過程を踏まえた介護の実践が必要になる。
第2項:専門的サービスの提供
自分が行うサービスに対して責任を持つ。専門職として自己研鑽を継続し資質の向上に努め常に最善のサービスを提供できるようにする。
①説明責任
専門職として自分に実施したサービスについて利用者に説明する責任を負う。
②サービスの評価
提供したサービスが利用者の自立支援の視点に立っているか、常に評価を行う。
③サービス内容の改善
利用者の意見・要望・苦情を真摯に受け止め、サービス内容の改善に努める。
④安全の配慮・事故防止
介護事故防止に努め安全にサービスを提供する。
第3項:プライバシーン保護
個人情報に接する機会が多いことを自覚し、業務上知り得た個人の情報を漏らさないことを遵守する。
情報の提供については公平・中立の立場に立って必要な情報をわかりやすく伝える。
第4項:総合的なサービスの提供と積極的な連携、協力
医療職、福祉関係職、行政、ボランティアとの連携が重要であり、それぞれの専門的な役割を理解しチームマネジメント能力も備える必要がある。専門性を役立て社会的に貢献することが重要である。
第5項:利用者ニーズの代弁
利用者の一番近くにいる介護福祉士が利用者の精神的な支援とともに、利用者の気持ちを理解し、周りに対して代弁することも大切な役割である。
第6項:地域福祉の推進
生活地域で介護相談に応じたり、介護技術を教授したり、ボランティア組織や地域の中でネットワークを構築するっことが重要である。
第7項:後継者の育成
介護の質を高めるために自分自身の自己研鑽により質を高め、介護を目指す人たちの教育のための指導力を高め後継者の育成に力を注ぐことが重要である。
ヘルパーは倫理綱領を遵守して日々専門職として自己研鑽を行っていくことが大切です。
利用者と信頼関係のもとにサービスを提供することが求められるので、一人一人が人間の生命や尊厳、基本的人権を尊重し、また法令遵守のもと、専門職としての自覚をもって日々のサービスに取り組んでいきたいと思います。
妹尾 昭美