5月は介護のワンポイントを勉強しました。
報告・連絡・相談(ほうれんそう)が大切であることは認識しているが、
具体的にどのようにすればよいか、応急手当や救急車の呼び方について
確認しました。
(報告・連絡・相談 の目的)
1,仕事のしめくくりであり、次のステップの始まり
2,業務の流れを円滑にする潤滑剤
3,作業能力向上の場
4,相手の立場と考え方を知り、チームワークを向上させる場
報告
「とき」「ところ」を考える
口頭か書面か
必要に応じ、現物、資料等を用意する
誰に報告するのか
報告の筋道と要点は何か
トラブルや事故は、即、報告
長期にわたるときは中間報告をする
連絡
連絡ルートは?
口頭か書面か
相手にとって必要性が高い時は、即、連絡
関係先から問い合わせや変更があった場合
第三者を介して連絡する時は、事実が明確に伝わるように注意する
相談
現物、資料、進行プロセスがわかる物を準備する
誰に何を相談したいかを明確にしてから相談する
(情報をもらうのか、意見をもらうのか、決定や選択の判断を仰ぐのか)
自分なりの答え、対策を考えてから相談する
「おとしよりが倒れた」
意識がない
動けない
苦しがっている
痛がっている
さて、何をしたらよいか?
1,肩を軽くたたき、耳もとで声をかける
目を覚まさない、手の甲をつねっても反応がないときは危険な状態
2,呼吸しているか、
鼻や口に頬を近づけて息をしているか調べる。胸の上下運動を確認する。
呼吸停止状態のときは直ちに人工呼吸を行う。
3,脈はあるか。手首、頸動脈に指をあてて確認する。
脈が触れない時は心臓停止状態。直ちに心臓マッサージ。
4,顔色は?青白い顔の時は外傷、骨折、火傷、ショック状態、チアノーゼ。
赤い顔は脳卒中や頭のけが等の脳疾患の疑いがある。
応急処置とは、
1,気道の確保…仰向けに寝かせ、片手を額に当てて下に押し、
もう一方の手を首の後ろに当て喉を持ち上げてそらす。
2,人工呼吸…額を当てた手で鼻をつまむ、深く鼻を吸って口を大きく開き、
患者の口をしっかり覆って息を吹き込む。
この時胸が膨らんでいるか確認する。
吹き込みが終わったら口を離し鼻をつまんだ指を離す。
5秒に1回ずつくり返す。
3,心臓マッサージ…患者の胸の横にひざまずく。心臓の上(みぞおちから3cm位上)に両手を重ねて指先を持ち上げるようにのせる。両膝を伸ばし垂直に体重をかけるように押す。胸が4-5cm沈む位の力で押し一気に力を緩める。
骨折の手当て…触ったり動かしたりすると激しい痛みがあり腫れてくる。
傷があれば手当てして腫れていれば冷湿布する。
副え木を当てて固定する。
骨が皮膚から出ている場合、そのままの状態で病院へ行く。
大腿骨頸部骨折の疑い…転んで股関節を打った。起き上がることもできず歩けない
足先が外側に倒れている、骨折側の足の長さが短くなっている。
(のどに詰めたとき)
1,うつぶせにして首を低くして背中を軽く叩く。
2,横を向かせて口を開けさせ片手で舌を押さえもう一方の指を喉の奥に入れて吐かせる。
3,うつぶせにして後ろから両手で胃の辺りを抱え上げる
4,背中、肩甲骨の間を4回強くたたいつみる。
(急変時の救急車の呼び方)
119に電話する
「救急です」とはっきり言う
住所、道順、付近の目印を言う
事故の状況をいう
いつ、どこで、誰が、どうなったか、応急処置はしたか等
救急車が到着したら患者の容体を説明する
患者の容体の変化
応急処置の内容
持病、服用している薬、かかりつけ医、主治医、
患者に付き添って病院へ行く
事業所、家族様に連絡
利用者様が急変された時、利用者様の生死に関わり、介助者の的確な判断を求められます。
ヘルパーは落ち着いて迅速に応急手当を行い、必要な時には救急車を呼ばねばなりません。
常に全員が確実に実施できるように、定期的に研修を実施していきたいと思います。
妹尾 昭美